
家計簿ってどうやって始めたらいいの?
ノートやアプリ、エクセルなど何を使えばいい?
家計簿を始めようと思った人が最初に抱く疑問は始め方についてです。
実は複式簿記の知識が無いと効果的な家計簿を作るのは難しいです。
この記事では、2017年から家計簿を継続している私のノウハウを紹介します。
簿記のテクニックを最大限に活用した家計簿で家計管理の悩みを解決しましょう!!
筆者スペック
- 日商簿記2級
- 元会計事務所職員
- 現役総務経理担当
用意するもの
- スマホの家計簿アプリ(複式簿記に対応するもの)
- パソコンの表計算ソフト(エクセルじゃなくてGoogleのスプレッドシートでも充分)
目次
全ての資産と負債を書き出す
まずは思いつくだけの資産や負債を書き出してみましょう。
今の資産がどれだけあるのか記録することから始めます。
家計簿とは簡単に言うと資産の動きを記録したものなのです。
まずは資産の種類を紹介します。
流動資産(現金化しやすいもの)
現金
預金
定期預金
証券口座
その他資産
未収入金(賞与額の概算を月割りで計上)
仮払金
- 年払いの費用
- 高額な出費で徐々に費用化していきたいもの(車や家の取得費など)
- 減価償却のイメージ(資産科目を用意し始めるとキリがないので)
保険返戻金(貯蓄性のある保険に入っていた場合)
流動負債(比較的短期で支払う義務のあるもの)
クレジットカード
ローン
その他負債
未払費用(水道代は隔月払いなので一ヶ月分を概算で計上)
仮受金(一時的に受け取ったお金を計上しておく)
引当金
- 車検積立金
- 自動車税積立金
- 医療保険積立金
- 児童手当積立金
児童手当は本来受け取るものですが我が家では全額貯金しておきたいので入金されたら即費用計上して収入と相殺しています。
収益科目と費用科目で使用するものをあらかじめ決める
収益科目と費用科目はいちばん最初に決定しておき、後から追加するのはやめましょう。
当てはまらないものは「その他費用」としておけば良いです。
種類を増やしすぎると家計簿の分析が難しくなってしまいます。
収益科目
給料社会保険料や税金などの天引額も含めて総支給額を計上しましょう。
賞与
概算額を月割りで未収計上しておきましょう。
これをやっておかないと賞与月だけ収支のバランスが崩れてしまいます。
運用益
預金の利息、株式の配当、投資信託の分配金、投資商品の譲渡益などはここに計上しましょう。
万が一譲渡損失が出た場合はマイナスで計上しています。
その他収益
上記に当てはまらないものを計上しましょう。
例えば児童手当などです。
費用科目
給与天引費用
- 社会保険料
- 税金
固定費
- 家賃
- 保険料
- 通信費(携帯料金やNHK受信料など)
- 車両費
- 車検費用の積立
- 任意保険
- 自動車税の積立
- 車の減価償却(新車の対応年数を根拠として6年で)
- 食費(外食を含む食事全般だが内訳を分けて管理)
- 生活費
- 電気
- ガス
- 水道
- 交通費
- 公共交通機関の費用
- ガソリン代
- ETC
- 娯楽(嗜好品、お菓子や酒など)
- 本、CD、DVD
- 衣服
- 教育費(子供にかかる費用全般)
- 保育料
- 児童手当(積立金として引き当てているため即費用化)
- その他費用(上記に当てはまらないもの)
臨時支出
- 交際費(飲み会など人付き合いにかかった費用)
- 医療費(予防接種なども含めて病院でかかった費用全般)
- ※医療費控除を考えている場合は予防接種は計上してはいけません。
- 慶弔費(ご祝儀や香典など)
スマホアプリの自動仕訳作成機能を設定
概算で良いので必ず自動化しておくべき
毎月収益や費用が発生するもの
- 給料
- 月額賞与
- 社会保険料
- 保険料
- NHK受信料(年払いなどの場合でも月割り計上しておく)
- 自動車税(月割り計上)
- 火災保険料(支払ったときに仮払金として計上し、24か月かけて費用化する)
- 家賃
投資信託の積立や資産の振り替え
- 投資商品の購入
- 定期振り替えサービス
スマホアプリ最大のメリットです。
恐らくほとんどのアプリに付いている機能でしょう。
この機能を使いこなせば作業量を大幅に減らすことができます。
資産や負債額を確認しましょう
現金は実際に数えてみましょう!
預金は通帳の月末残高と家計簿の額が一致すればOKです!
負債についても想定していた金額になっていれば一ヶ月分の入力は完成ということになります。
エクセルシートに一ヶ月の数字をまとめましょう!!
ここまでくればほとんど完成です。
この時点でスマホアプリでの資産状況や収支の確認はできるはずです。
ここから先は少しだけ簿記の基本的な知識が必要になります。
貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)という言葉にピンとこない場合は一度ここでストップしましょう。
全然難しい内容ではないですが専門用語が多いので別記事で解説するつもりです。
家計簿アプリでの入力が終わり、数字が定まったらエクセルにまとめていきましょう。
スマホの画面より、見やすくて分析もはかどりますよ!!
貸借対照表(資産の状況がわかる)と損益計算書(収支の状況がわかる)のテンプレートを公開!!
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